なぜ気候変動の活動をしているか
コロナ禍で仕事が時短になったとき、SNSで環境についての発信を目にしたり、ラジオを聴くようになったことで
それまで「なんとなく気になって意識している」ぐらいの認識でいた ゴミ、環境、気候変動、畜産動物の置かれている状況、ジェンダー、政治 など、
社会にある課題について少しずつ知るようになりました。
その全てが現在の社会構造によって繋がっていて、この社会によって作られたのだと理解した時に
自分がこれまでひとりでもやもやしてきたこと、苦しんできたことと、そのさまざまの社会問題がつながり自分に沁みてきました。
やっぱりおかしいよね、と腑に落ちた感覚でした。
そして自分もそんな社会を作っている一因で、傍観者で、加害者だと知りました。
気候危機によってより大きな困難に直面するのは社会的弱者の立場に置かれてしまっている人や、若い世代、子ども、まだ生まれていないこの先の世代だということ
その原因を作り出しているのは今、私たちで、気候危機に無関係な人はいないこと
環境の問題とともに、人権の問題であることが私が活動する理由です。
はじめは勇気がなく、足を踏み出すことに躊躇いましたが
「自分が渡されたくなかった世界を誰かに渡したくない」という思いと、すでに声をあげていた人たちの活動に背中を押されました。
この先誰もが自分の未来を思って生きられるために
おかしいと思うことにおかしいと声をあげていい。
自分の声は大切で、世界を変えることもできるのだと感じられる世界になってほしいです。
今までCOのリーダーシップスキルが役に立った場面
私がはじめて気候危機のアクションに参加した時に、主催チームのメンバーが、なぜ参加したのかと私の話を聞いてくれました。
それは(後から気づきましたが)COの関係構築で
質問してもらうことで自分でもよくわかっていなかった行動の源が見えてきて、
だから自分は行動したいんだとわかって動き出す自信になりました。
まず地域でチームを作ろうと思った時に、
COの関係構築を実践しました。
私はよく知らない人と積極的に話すことは苦手だと感じていましたが
目的を持って自分の価値観の根源を話すこと、相手の価値観を探るために質問をして深ぼるということを意識してじっくり話すことで思いを共有し、活動への志をともにするチームをつくることができました。
市民の勉強会、対話会のイベントではCOを参考に、参加者が自分の経験と価値観、社会課題との繋がりを対話しながら探ることで、思いやもやもやを言語化したり、より自分ごとになるような取り組みを心がけて企画しています。
議員さんとの対話で、相手の価値観を意識しながら自分たちの想いを伝え、政策に気候危機についての一文を入れてもらうことができました。
行政に対する取り組みを考えるチームミーティングでは行き詰まっていましたが、
改めてCOのテキストを開いて私たちが直面している問題と関係者マッピングから書き出していくことで自分たちのテーマを見出すことができました。
COを学んでいることで、一歩ずつ進んでいけるという希望を持てています。
今後取り入れたいCOのリーダーシップスキル
コーチング、パブリックナラティブとスノーフレークリーダーシップをより学んで取り入れていきたいです。
戦略の道筋を立てていくために、コーチングがあることによって自分たちの見えていない課題や案が見えてくることを実感しています。
より多くの人が行動につながれるよう
パブリックナラティブをもう一度意識して話していきたいです。
そして、すべてのミーティングや活動には参加できないけれど行動したい!という人とも活動できるチーム作りを目指しています。
これからCOを学ぶか検討している人に一言
COの学びは心強い基礎を私の中に置いてくれています。
仲間を作る、パワーを作る、脱線しないで進む、戦略を立てる、困ったら振り返れる。
もし世界がもっとこうなってほしいという思いがあったら、その実現のための力にきっとなると思います。