気候オーガナイザープログラム
REPORTS
2024.09.24

気候オーガナイザートレーニング第2弾(2024年9月味見の会):自治体の気候危機対策に向けた一歩を踏み出そう

2024年9月12日(木)、KIKOOPの新しいプログラム「気候オーガナイザートレーニング〜自治体の気候危機対策をチームで変えよう〜第2弾」の説明会、「味見の会」がオンラインで開催されました。この「味見の会」では、ゼロエミ国立チームの実例を通して自分が住む自治体の気候危機対策の「変革の仮説」を考え、さらに2050年も住みたい練馬チームの事例から、チーム立ち上げに向けたメンバーの探し方を考えてみるという2つのテーマが中心となり、充実した内容となりました。

ゼロエミ国立チームの事例から学ぶ「変革の仮説」

最初の講義と演習では、ゼロエミ国立チームの事例をもとに、自治体の気候危機対策を市民から変えていく上で重要な「変革の仮説」の考え方が取り上げられました。

 

「変革の仮説」とは、自治体にアプローチを取るときに、どうしたら自分たちが持っているものを必要な力に変えられるか、具体的な変化を起こすことができるのか、を論理的に組み立てる手法です。講義では、実際に活動している気候オーガナイザーの方にお越しいただき、ゼロエミ国立チームがどのようにこの変革の仮説を立て、自治体との対話や政策への提言を実現させたかが詳しく説明されました。また演習の時間では、各自が自分の地域に合った「変革の仮説」を立てる練習を行いました。

 

2050年も住みたい練馬から学ぶチーム作りの秘訣

続いて行われたのは、2050年も住みたい練馬チームの気候オーガナイザーの方との対話形式で、自治体にアプローチするためのチームを立ち上げるメンバーの探し方を学ぶ内容でした。チームを立ち上げるためには、チームメンバーを意識してリクルートし、共通のゴールに向けて協力し合う仲間を見つけることが不可欠です。

 

講義では、お互いの価値観を共有することの重要性が強調され、どのように信頼関係を築いていくかが具体的に解説されました。また、リクルート候補の人と出会っていくために、SNSでの広報や地域イベントを開催するアプローチ、既存のコミュニティとの連携など、多様な手法を使い分けることの方法も紹介されました。さらに演習では、参加者が自分の地域でどのようなメンバーを募るかをシミュレーションし、実際のやることリストを書いてみるワークに取り組みました。

 

参加者の感想と今後の展開

「味見の会」終了後、多くの参加者から「実践例を聞ける内容がとても役に立った」といった感想が寄せられました。ゼロエミ国立チームの事例や2050年も住みたい練馬チームのチーム立ち上げの方法は、自治体の気候危機政策を変えていくことに興味を持つ参加者にとって、自分たちにも取り入れられると思える具体的なステップでした。

 

特に、「自分の住む地域で同じようにチームを作ってみたい」「事例を参考に、地域での気候対策に取り組みたい」という声も多く、参加者たちはすでに次の行動に移す意欲を高めています。

 

持続可能な未来を共に築こう

私たちKIKOOPが提供する「気候オーガナイザートレーニング」は、自治体レベルでの気候危機対策を推進するために必要なスキルと知識を提供し、参加者一人ひとりがチームを立ち上げ、具体的な戦略を描き、アクションを起こせるようサポートするものです。

 

今後、ゼロエミ国立チームや2050年も住みたい練馬チームなどの事例を参考に、参加者が自分の地域でチームを立ち上げ、気候危機対策に取り組んでいくことが期待されています。気候変動という大きな問題に対して、地域から変革を起こすことができる。そんな未来を共に築いていきましょう。

 

皆さまとトレーニングでお会いできるのをスタッフ一同、楽しみにしております!

 

(コーチ:まゆ)