気候オーガナイザープログラム
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トレーニング 2025.03.10

2025年2月パワーアップ会:多くの人を効果的に巻き込む「アクション」とは

トレーニング

2月28日(金)の夜、「アクション」をテーマとしたパワーアップ会を開催しました。
パワーアップ会は、コミュニティ・オーガナイジングを使っている気候活動家たちが集まって、フレームワークを学び直したり、実践を振り返ったりする場です。

 

今回は昨年10月~12月に気候オーガナイザートレーニングに参加した3チームの中から7名の方にご参加いただきました。トレーニングに参加してから約3ヶ月ちょっと経過し、それぞれキックオフ等イベントが迫っているチームも多く、自分達が企画したイベントにどう効果的に人に来てもらうかの技である「アクション」のフレームワークを学び、演習しました。

2025年2月アクションのパワーアップ会の集合写真。10人の参加者がポーズをとっている。

コミュニティ・オーガナイジングでは、多くの人たちと共に変化を起こすための力を作って、ゴールを達成します。人々の力で変化を起こしていくため、多くの人に参加してもらう必要があります。
たくさんの人たちと一緒にパワーを作るためには、たくさんの人たちから、共に活動していく行動の約束が必要です。

 

そのために、講義で「誘う時の心のハードル」について扱い、効果的な誘い方の具体的なステップを学びます。さらに誘うモデルについて見本となるモデルと、改善の余地のあるモデルの両方見ることで誘うイメージを掴みます。改善の余地のあるモデルは一方的に誘う傾向にあり、見本となるモデルは、質問をして、つながりを作っていきます。

 

その後、ブレイクアウトルームに分かれてペアでロールプレイで練習をしましたが、和気藹々と楽しそうに練習をするペアが多かったのが印象的でした。

 

参加者から、「SNSで告知だけしていたけど、一人一人に声かけしていきたい」という振り返りもありました。これは、イベントに来てもらう時に、みなさんSNSで不特定多数の人たちに参加を呼びかけたりすることは無いでしょうか? そして、その結果、来て欲しい人の数は来てくれましたか? コミュニティ・オーガナイジングの「アクション」は、来て欲しい特定の人を効果的に誘う技です。そうすることで、より確実に多くの人がイベントに来ることを可能にします。

 

また、参加者から「誘うことが楽しみになってきた」という嬉しい振り返りがありました。
「人を誘うのは怖い」と思うこともあるかもしれませんが、実際に効果的な誘い方を学び、練習すると、自信にも繋がり、「やってみよう」になると改めて実感しました。
また、講師より最後に対面や電話で誘うことが難しい場合には、LINEなどのメッセージでこのアクションのフレームワークのポイントを応用する工夫も伝えられました。

 

最後に、参加者から「みんな頑張っていることが分かって刺激になった」という感想も聞けて、今回は同窓会という場にもなるのではと計画していたこともあり、嬉しく思いました。

 

(講師&コーチ:たかよ)