2025年3月パワーアップ会:社会の仕組みを私たちの一歩から変えていくためにパワーをつくりあげる関係構築の方法とは
トレーニング
こんにちは!2023年にKIKOOPの気候オーガナイザートレーニングを受講し、自分の地域で仲間と気候アクションをしている、ようこと申します!
KIKOOPでは3月21日(金)に「関係構築」をテーマとしたパワーアップ会を開催し、わたしは参加者兼スタッフとして参加しましたので、その様子をレポートします。
KIKOOPで開催しているパワーアップ会は、コミュニティ・オーガナイジング(以下CO)を学ぶ市民が集まり、フレームワークを復習したり、実践を振り返ったりする場です。1か月~数か月に一度の頻度で開催しています。
今回のパワーアップ会では、KIKOOPのプログラムに参加したことのある方や興味のある方など16名が、スタッフ3名と共に、なぜ関係構築をすることが大切なのか、どうしたら効果的に関係構築をすることができるのかを講義と2回の演習を通して学びました。
COは私たち1人ひとりが、問題意識を行動に移し、自身のスキルや経験を資源として、課題解決のパワーを育てながら、社会の仕組みを戦略的に変えていく方法です。
そんなCOには、5つのリーダーシップのフレームワークがあり、関係構築はそのなかの2つめにあたります。活動全般を通して使う大事なスキルですが、特に基礎作りの段階で重要になってきます。誰かから「一緒にやろう!」というコミットメントを得ることができて初めて、私たちの組織力を高めることができるようになるからです。
講義では、COにおける関係構築に必須の3つのキーワード、「価値観」「関心」「資源」について、そして関係構築の5つのステップについて学んでいきました。特に関係構築では、「個人の価値観」から「お互いに共有できる価値観」を見いだしていくことが大切な点であることを確認し、実際に2人1組での演習も2回行いました。
演習の振り返りでは、参加者より「いきなり誘うのではなく、段階を踏んで、相手の興味・関心・価値観を知るステップが大事なのだと理解できた」といった気づきの共有がありました。
また、事後アンケートでは、「実践メインだったので、この質問は手ごたえがあったな、など感覚を大事にしながら学べた」「関係構築のプロセスについて演習も交えて学べ、自分が今後活用していくうえで、どのような部分が課題になってくるのかということも知れたのがよかった」など、理論だけではなく演習してみることで、より学びが深まった様子が伝わってきました。
私個人の感想になりますが、『COでは、お互いを「資源」や「サービス」として見るのではなく、価値観をもった人間と見る。「◯◯さんと一緒にやりたい」と思えることで、1+1=2ではなくて100にもなり得る』というコーチの話が印象的でした。わたし自身がCOを学び、自分の地域で関係構築にトライしてみたなかで、価値観を共有できたときに心の距離がぐんと近づき、「この人と一緒にやりたい」と思えた経験があります。その相手とは、いまも同じチームで活動をしています。心の深い部分で繋がり合うことで、パワーを育み合うための関係構築だと思うと、よりこのステップを大切にしたいと思えました。
KIKOOPでは、気候変動を解決するために行動していきたい皆さんの学びを深めていただけるよう、今後もパワーアップ会を企画していきます。次回以降のパワーアップ会のレポートもご期待ください。
(見習いコーチ・ようこ)