気候オーガナイザープログラム
REPORTS
2024.08.16

KIKOOP3年間報告会レポート

8月4日(日)に、気候オーガナイザープログラム(KIKOOPと呼ばれています) が開始から3年経過したということで「報告会」を開催しました。
参加者は19人。プログラム既存参加者だけでなく、スタッフとしてワークショップを一緒に過ごしたコミュニティ・オーガナイジングの経験者も集まりました。スタッフ含めて25人で、改めて『気候運動で、コミュニティ・オーガナイジングを用いるとは』について熱く話し合いました。

 

「気候運動で、コミュニティ・オーガナイジングをやろう」から3年 
KIKOOPは、気候危機を解決したいと立ち上がる人たちにコミュニティ・オーガナイジング(以後CO)のワークショップを提供し、キャンペーン展開を行う「気候オーガナイザー」にコーチングを実施するプログラムです。

 

8月4日(日)は

  • 前半:3年間の報告会→COの5つのリーダーシップスキル毎に実施したことや気付きをシェア
  • 後半:「気候運動とCO」をテーマにディスカッション

という流れにしました。

 

また、COのフレームワークでは普段あまり語られない「動員」というキーワードから
「動員的なキャンペーンとオーガナイジングキャンペーンの違いってなんだ?」について考える、ちょっとしたワークも行いました。
報告会といいつつ、多くをディスカッション時間にし、皆で「気候運動×コミュニティ・オーガナイジングのこれから」について考える時間になれば、と思いました。
2時間という枠の中で、アジェンダを詰め詰めにしてしまい、日曜の朝にもかからず、忙しないプログラムになってしまいましたが「15分で少人数ディスカッションをお願いします!」とアナウンスするだけで、みるみるうちにスライドが文字でいっぱいになり、皆の意見が色々な角度からたくさん出てくる時間となりました。

 

「他のプログラム参加者は、同級生のような気持ち」

結果、COの復習の時間になったことはもちろん、再度「なんで私たちは、オーガナイジングを実践しているんだろう?」という問いに立ち返る時間になったと思います。

 

また、現場で実践しているからこそ

  • 「自分はCOをワークショップで学んだけど、どうやって自分以外の活動している人と共有すればいいんだろう?」
  • 「パワー・ウィズをもっともっと考えるきっかけになった」

といった「新しい問い」に繋がったように思います。

 

気候危機は緊急性が高いからこそ、焦りが常についてまわる。故に、活動がすぐ始められないことに対するジレンマのような気持ちについても共有されました。

 

とても印象的だった言葉は、にこにこしながら(日曜にも関わらず)

 

「私にとって、KIKOOPのプログラム参加者に会うことはとても嬉しくて、それは何故かというと、同じ課題を共有できる、安心感があって信頼できる同級生のような人たちだと思っているから。だから、ここにくると課題を話せるし、新しいものも持って帰れる」

 

と話してくださった方がいて。気候危機という共通のテーマがあるからこその、また独特なプログラム参加者の繋がりなのだと実感できました。

また最後のチェックアウトのシーンでは

 

今日のふりかえりで、この3年で、自分自身が沢山いろんなことできるようになって、まさに「エコシステム」の中にいることを実感しました

 

と話してくださった方もいました。このエコシステム、というのは、気候危機問題を通じて助け合ったり情報交換したり高めあえるコミュニティによる“生態系”のような意味で、まさに3年という時間があったからこそだと思います。COによって、活動を効果的に・より意図的にしていくきっかけになるだけでなく、チームを超えた「同志」がたくさん増えている。長期プログラムだからこそ、こうした声をいただけたのだと思います。

 

アーカイブはこちらです:

 

 気候危機対策は、これからが勝負の時期

最後に、この記事を読んでいる皆さんも今まさに「このまま夏がどんどん暑くなったらどうするの?」と1度は思ったことがあるはず。気候危機をよく知る人の不安や被害が「今まさに同志が直面している耐えがたい緊急性」となっています。

3年が経過しましたが、気候オーガナイザープログラムはまだ続き、また、気候危機のために活動するオーガナイザーも、まだまだ求められる存在です。 気候運動、自分も担い手になりたい!動いているけどうまくいかない…!そんな方は是非、私たちのワークショップにご参加いただければ幸いです。