2022年後期ワークショップ(5月~6月):学びを、一つ一つ実践
トレーニング
2022年5月~6月の間、気候オーガナイザープログラムのワークショップを、オンラインで開催しました。前期の学びを活かし、1回長時間かけてインプットしていた内容を、4回短時間に分けて実施しました。
2022年1月にワークショップに参加したチームとは異なる、新たな4チーム(各チーム4~6名)21名が、運営スタッフ14名と共に、コミュニティ・オーガナイジングの5つのリーダーシップについて、講義と演習、さらに実践を繰り返しながら学びを深めました。
※コミュニティ・オーガナイジングの5つのリーダーシップに関する詳細はこちら(「2022年前期ワークショップ(1月):学びのスタートライン」の記事を参照)
最初の3回のトレーニングは、各チームでそれぞれ別々のタイミングで各2時間で行いました。1回目はコーチング、2回目はパブリックナラティブ(ストーリー・オブ・セルフ※)、3回目はチーム構築がテーマでした。4回目※は、チーム合同で1日ワークショップを実施し、戦略を中心に学びました。
※ストーリー・オブ・セルフ:自分の活動に対する想いや原動力について語る
※4チームのうち1チームは戦略ワークショップには不参加(戦略ワークショップまで参加したのは3チームの15人)
戦略の学びの最後には、チームごとに、オーガナイジング・センテンスと、キャンペーンのタイムライン、そしてチャントを発表します。
オーガナイジング・センテンスは、チームが目指す大きな目標(例:子どもたちが安心して暮らせる社会を実現するため)と、そのために誰をどのようにオーガナイズして、いつまでに、どのような戦略的ゴール(例:自治体と市民が定期的に意見交換をする場を作る)を達成するかを1文にまとめます。キャンペーンの方向性を常に示す、旗のようなものです。
チャントは、次の写真の通り、チームで短い声かけとともにポーズを取ったり簡単な動きをしたりするもので、チームの一体感を高めたり、やる気を引き出したりします。
参加者からは、
- 「自分が活動している理由を、ストーリー・オブ・セルフを通して思い出した。すごく合点がいった。」
- 「不明瞭だったものが明確になることで、より実現的なもの(戦略)をチームで共有できた。」
- 「日々のキャンペーンやアクションが届く層が広くなっているのを感じるので、参加したら確実に結果につながるという信頼性につなげたい。」
などの声があがりました。(ワークショップ事後アンケートより)
4回に分けてリーダーシップを学ぶことで、各回で学んだことを次の回までに実践し、次の回で実践を振り返ることができました。また、2日間終日のワークショップと比較して、各回の時間が短くなり、参加者によっては参加しやすくなったということもありました。
一通りフレームワークを学んだあとには、各チームが実践プログラムにて、さらに4ヶ月間定期的にコーチングを受けます。戦略ワークショップにて定めた戦略的ゴールに向けて、キャンペーンを進める中で、インプットしたパブリックナラティブ、関係構築、チーム構築などのスキルも活用できるよう、コーチがサポートしていきます。