気候オーガナイザープログラム
REPORTS
トレーニング 2024.07.05

気候オーガナイザートレーニング(2024年6月チーム立ち上げワークショップ):持続可能に活動できるチームをつくるためには

トレーニング

6月15日(土)、KIKOOPの新しいプログラム「気候オーガナイザートレーニング〜自治体の気候危機対策をチームで変えよう〜」の一環として、オンラインのチーム立ち上げワークショップが開催されました。このプログラムは、約3か月間にわたるオンラインでのトレーニングを通じて、気候危機に対する自治体のアプローチに特化したコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)を学び、実践することを目的としています。詳細はこちらをご覧ください。

【ワークショップの目的】
今回のワークショップの主な目的は、気候変動問題に対して地域レベルで具体的な対策を推進する自治体アプローチのチームを立ち上げることでした。参加者は、COスキルを習得し、チームとして活動することで、自治体の気候政策にどのように影響を与え、積極的に関与していくことができるかを考えました。

 

【ワークショップの内容】
ワークショップには、今後COを実践していく3つの自治体チームから11名が参加し、スタッフ8名と共に、「コーチング」「ストーリー・オブ・セルフ」「関係構築」「チーム構築」のフレームワークを学び、演習を行いました。また、Zoomの運営をサポートするテックスタッフには、秋以降の気候オーガナイザープログラムへの参加を希望する方も参加し、テックスキルを学びながらCOについて理解を深める場にもなりました。

 

【参加者の声】
ワークショップの最後には、多くの参加者から肯定的なフィードバックが寄せられました。「チームの結束が強まりました」「自分や相手、チームを具体的に見つめて新しい発見がありました」「ストーリー・オブ・セルフを使って自己理解を深めることで、相手に自信を持って自分のことを伝えられるようになると思いました」といった声が多く聞かれました。

 

また特に印象に残っているのは、「活動をすることに疲れるなと思うこともある中、なんでこの活動をやるのかの確認や、グラウンドルールをはっきりさせられると、忙しく過ごす中でも参加のハードルが下がると気づけた」というコメントです。活動中のバーンアウトを防ぎ、持続可能に活動できるチームをつくるためのフレームワークの実践が大切だと再認識させられました。

 

【今後の展望】
今回のワークショップをきっかけに、各地域チームで、チームメンバーをリクルートしたり、定例会の進め方を見直したりして、学びを実践に繋げていただきたいと考えています。参加者の皆さんは、7月13日(土)の戦略ワークショップにも参加予定です。戦略ワークショップでは、いよいよ人々のパワーを活用して具体的に自治体アプローチをする戦略の内容を考えていきます。KIKOOPスタッフからは、それまでの間に1〜2回のフォローアップセッションや追加のコーチングを実施し、皆さんの活動をサポートしていく予定です。

 

【まとめ】
気候変動という巨大な問題に立ち向かうためには、個人の力だけでは限界があります。しかし、地域社会や自治体にアプローチし、チームとして行動することで、自治体レベルで具体的な変化を積み重ね、大きな変革をもたらすことができるはずです。わたしたちKIKOOPは、一人ひとりの力が結集することで持続可能な未来を築いていけると信じています。

 

今回のワークショップがその第一歩となり、各地域で具体的な気候危機政策が進展するならば、何より嬉しく思います。引き続き、7月13日(土)のワークショップに向けて、コーチ・講師たちは準備を進めていますので、今後のレポートにもご期待ください!

 

(テックヘッド:まゆ)