気候オーガナイザープログラム
REPORTS
トレーニング 2023.11.15

2023年10月パワーアップ会:共感の輪を広げて多くの人を巻き込むアクションとは

トレーニング

10月20日(金)の夜、「アクション」をテーマとしたパワーアップ会を開催しました。

パワーアップ会は、コミュニティ・オーガナイジングを使っている気候活動家たちが集まって、フレームワークを学び直したり、実践を振り返ったりする1ヶ月~数か月に一度の場です。

今回は、今までKIKOOPのプログラムに参加したことのある13人がスタッフ5名と一緒に、2時間を通して、なぜアクションが大事なのか、どうしたら多くの人たちと一緒にアクションできるかを考えました。

 

マーチ、スタンディング、署名、ロビイング…
気候運動に関わっている参加者の方々は、様々なアクションに参加したり、アクションを企画したりした経験を持っています。

 

参加者は、その中で「人を巻き込むのが難しい」「アクションに来てくれる人が、参加するだけでなくもっと主体的に動くようにするには、どうしたらよいか」など、アクションについて感じている課題を、まず共有しました。

 

次に参加者は、アクションの講義を聞きました。

アクションは、コミュニティ・オーガナイジングの5つのフレームワークのうち、5つ目にあたります(以下写真参照)

コミュニティ・オーガナイジングでは、アクションを積み重ねて、関わる人々の数を増やしたりスキルや経験を育てたりして、たくさんの人たちと一緒に問題解決能力を高めて、ゴールを達成します。

アクションをやって終わり、ではなく、何を達成するためにどのようなアクションをするのかを設計する必要があることを話しました。

その後、アクションに人を誘うステップを学び、ペアで2回練習しました。

相手とつながりを作り、緊急性・背景を伝え、コミットメントを取り、最後の一押しをするという4つのステップです。

 

1つ目のつながりのステップでは、自分が誘いたいアクションのことだけを話すのではなく、相手がどう考えているかについても確認していきます。

1回目の練習の後には、「相手のことを質問できず、自分が何をしたいかを話しすぎてしまった」「つながりを作るためにどんな質問ができるかわからなかった」などのコメントがありましたが、
2回目の練習の後には、「1回目の反省を活かして、2回目ではそのアクションに関することでなくてもその人についてちょっと聞いて話したことで、アクションについても伝えやすくなった」という声もありました。
「相手が何をしたいのか、相手のことを聞くことで話をしやすくなったということに納得」という振り返りもありました。

 

2つ目の緊急性・背景のステップでは、なぜ今そのアクションをやるのかを伝えます。

気候危機の背景には、よく将来的に起こるであろう困難や、他国で起きている困難などが描かれます。

しかしここでは、同じ日に他の誘いが3つあったとき、このアクションを選んでもらうためには、どんな緊急性を話すとよいかということを考えます。

緊急性の伝え方に関しては、今後磨いていきたいという振り返りが多く見られました。

 

また、講義の中では、人を誘うことに関する心のハードルについても触れました。

アクションに誘って断られたら嫌な思いをするかも、相手が断れなかったらどうしよう、などの不安がある中で、誘うことは相手に参加の機会を提供しているとも捉えられると話しました。

参加者の気づきとして、「誘われた人は嬉しいということ」「変に気を遣わずちゃんと伝えて誘った方が押し付けがましくなく気持ち良いということ」などが挙がりました。

 

パワーアップ会が終わって2週間後に、誘うステップを実践した方から振り返りも届きました!

 

今回集まった13人の参加者は、それぞれ様々なチームに所属していて(全10チーム)、チーム間の交流や学びの共有が、気候オーガナイザーのコミュニティづくりにつながっていく感覚がありました。

実はKIKOOPで講義を担当することが今回初めてだった私としては、学んで実践して振り返ってさらに学びを深めていく方々のコミュニティができていくのが、飛び跳ねるほど嬉しいです。

 

次回11月のパワーアップ会にも乞うご期待!

(講師:佐野はるか)