気候オーガナイザープログラム
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トレーニング 2024.01.26

2023年11月・12月パワーアップ会:他者のリーダシップを引き出し効果的に活動できるようにするコーチングとは

トレーニング

11月22日(水)と12月9日(土)に、「コーチング」をテーマとしたパワーアップ会を開催しました。私たちKIKOOPで開催しているパワーアップ会は、コミュニティ・オーガナイジングを学ぶ気候活動家たちが集まって、フレームワークを学び直したり、実践を振り返ったりする場です。1か月~数か月に一度の頻度で開催しています。

 

11月のパワーアップ会では、今までKIKOOPのプログラムへ参加したことのある20名がスタッフ4名と共に、なぜ他者をコーチングすることが大切なのか、どうしたら効果的なコーチングをすることができるのかを講義メインで学びました。

 

そして12月のパワーアップ会には、前回参加した人の中から9名が参加し、スタッフ4名と一緒に、11月に学んだコーチングの演習を互いに繰り返すことで、それぞれの活動の中でも実践できるようトレーニングしました。

最近はコーチングという言葉やサービスもよく聞くようになってきました。

仕事に関する意欲や目標を引き出すビジネスコーチング、人生の充足感を高めるために価値観を明確にしていくライフコーチングなど、その種類や手法は様々です。

 

それでは、コミュニティ・オーガナイジングにおけるコーチングとは、どんなことを意味するのでしょうか。

 

コミュニティ・オーガナイジングにおけるコーチングとは、他者のリーダシップを引き出し、個人やチームがより効果的に活動できるように、直接的に介入することです。コーチングをする人は、相手を信じて、コーチングを受ける人が自身で答えを見つけていくサポートをします。

 

気候活動家は、キャンペーンを実践していく中で、チャレンジや困難、学習の機会が沢山あります。一方、活動をする中で不確実な状況に直面すると、困難に向かってどのように動いていったらいいのかわからなくなることもあります。

 

そのような時にコミュニティ・オーガナイジングのコーチングを受けると、1人では見えてこなかった点に気づき、困難を乗り越えて活動できるようになります。また、チームの中でコーチングし合うことで、互いの視点の違いが気づきや学びとなり、チームの問題解決能力も高めることにつながります。

 

講義では、コミュニティ・オーガナイジングのコーチングにおける3つのフレームワークと5つのプロセスについて学んでいきました。前者は、コーチングを受ける人が直面している特定の困難を診断するために活用するもの。後者は、コーチングを効果的に行うために有用なプロセスのことです。

 

講義を聞いた後、11月の参加者は2回コーチングの演習をしました。演習の振り返りでは「自分にとっての解決策を提案するのではなく、相手の悩みをしっかり観察し、本人が解決できるように導くことが重要であると気づいた」「ちゃんと言語化することで、一人で考えるより相手と話す方が物事が解決しやすいと感じる」といった気づきが挙がりました。

 

12月のパワーアップ会では、参加者は1回目のパワーアップ会の学びを踏まえ、コーチング演習に特化した2時間を過ごしました。演習後の振り返りでは「コーチングをしてもらうと自分の頭が整理されることを実感」「観察、診断、介入、と進むだけでなく戻る大切さを学んだ」といった気づきや、「コーチングで課題が出てくることを体験できた」「それぞれの課題に対するアプローチを考える時間になった」といった感想も届き、着実にコーチングのリーダーシップが広がっていっていることを感じました。

最後に私自身の感想となりますが、コミュニティ・オーガナイジングが大切にする「スノーフレーク・リーダシップ」(※)を実践していく方法として、気候活動家の皆さんに、少しずつコーチングのスキルや実践が広がっていっていることに、何よりも嬉しさを覚えました。

※スノーフレーク・リーダーシップ:リーダーが他のリーダーを成長させていくリーダーシップの形(一人のリーダーに集中せず、全員がバラバラな方向を向いたりせず、コアチームからの指示がなくてもメンバーが責任をもって役割を遂行できる)

 

KIKOOPでは今後も気候活動家の皆さんの学びを深めていただけるよう、パワーアップ会を企画していきます。次回以降のパワーアップ会のレポートもご期待ください。

 

(コーチ:清水真由)